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最適セールスミックスとは、各商品の①単価、②変動費、③直接作業時間を現在の状態で一定とした場合に、
最も利益が出る商品の製造・販売の組み合わせのことです。
ではその組み合わせはどのように考えれば良いかというと、
作業時間あたりの(1個あたり)※限界利益が高い順に製造・販売することで最大限利益が出る商品の組み合わせを求めることが出来ます。
※限界利益=売上高-変動費
作業時間あたりの(1個あたり)限界利益が最も高い商品が最も利益を生む商品と言えるわけです。
例えば、カレーライス、インドカレー、カレーパンの3種類の製造・販売をするお店があったとします。
それぞれの1個あたりの単価、変動費、直接作業時価は以下の通りとします。
この場合、作業時間あたりの(1個あたり)限界利益は
カレーライス、インドカレー、カレーパンの順に高いので、
(現実的には需要量に応じますが)カレーライス、インドカレー、カレーパンの順に優先的に製造・販売することで最大限利益を上げられるということになります。
自社で、実際に各商品の作業時間あたりの(1個あたり)限界利益を計算してみると意外と商品ごとにバラつきがあることが実感出来ると思います。
また、最適セールスミックスでは、①単価、②変動費、③直接作業時間を現状の状態で一定とした場合に、最も利益が出る商品の組み合わせを考えますが、逆に言うと、各商品の作業時間あたりの(1個あたり)限界利益を求めてバラつきがあった場合、商品毎の①単価、②変動費、③直接作業時間の見直しを図る検討材料にして頂くことも可能です。
そのため、まずは各商品の作業時間あたりの(1個あたり)限界利益を算出して現状把握をし、見直しが出来ないかを検討した上で、最適セールスミックスによる優先順位を考えてみてはいかがでしょうか。
山中直樹